「研究進捗」カテゴリーアーカイブ

毎週の研究進捗の報告

今週の進捗報告

研究テーマ参考文献に記載されている手法の再現を進めています.この手法では,マーカの検出にデータベースを用いるのですが,そのために事前処理が必要となっています.具体的には,対象となるマーカを様々な角度から見たときに,それぞれがどのような見え方をするのか画像として作成しておく必要があります. 現在の進捗は,この事前処理をどう再現するかで止まっています.問題点として,文献中で説明が省かれているパラメータがあり,それをどのように取得するか検討中です.具体的には,視点方向の単位ベクトルというパラメータを取得する必要があり,これをジオデシック・ドームの考え方を利用して取得しようと試みています.

進捗:ボードカメラの選定、英語訳

ボードカメラの選定

条件
    • 外部トリガーによる撮影
    • シャッタースピードの調整
    • カラー撮影
消費電力が少なく、デジタル信号が取りやすいCMOSセンターを用いたカメラがよい。 ボードカメラが撮影したとき外部信号をUSBインターフェースなどから出力できるよう変換する。
boardcamera1
MCM-4302 高解像度CMOSボードカメラ(UXGA 200万画素)
boardcamera2
CMOSボード型カメラ C11440-50B
上の二つはUSBインターフェースもはじめからついており、外部トリガーの信号による撮影、ソフトウェアによるシャッタースピードの調整も行うことができる。 撮影のタイミングをPICマイコンによる信号で行い、撮影の調整自体はボードマイコンにつないだパソコンのソフトウェアで制御する。

ゼミでの英語訳

Jaworksi とPeake1はとても静かに飛行する鳥の更なる秘密を解き明かすための前向きな努力の中で、ふくろうの羽の更なる精密な調査の間数学モデルの改良を続けています。 研究者はさまざまなふくろうの羽の特徴を研究し始めてもいます。これには通常ハトのような騒がしく羽ばたく鳥の羽とされているものは含まれていません。特に興味を持たれているエリアとしてふくろうの羽の表面であるうぶ毛でおおわれた素材がある。外皮の下は数学的にモデルにすることが難しいが、大部分はありふくろうの静かな飛行のためのほかにない重要になるかもしれない。

テーマ修正とシステムの流れ

テーマを前回の続きという形で画像処理を用いた車両スピード測定の装置開発とする。

<前回までの状態>

  • 夜間での車両のスピード測定システムの開発に成功
  • 測定できる車両は一画につき車両一台分
  • 入力画像の光の線に対しての補正自体は行っていない
  • 撮影は手動
  • シャッタースピードも手動で設定
  • 夜間専用

目標とする速度測定システム

センサで車両を感知しマイコンで制御したタイミングで車両を撮影。パソコンに送信し車両のスピードを測定。スピードオーバーなら別の位置に設置した高感度カメラで車両を撮影。 システムの流れ パソコンにカメラの設置環境(高さ、角度など)を入力 ↓ シャッタースピードとセンサ感知後から撮影までの時間を計算後マイコンに送信 ↓ カメラがスタンバイモードになる ↓ 超音波センサが向かってくる物体を検知。車両かどうかを判断 ↓ 車両であればカメラを制御し撮影 昼間モード:高速シャッタースピードで2枚の画像を撮影、フレーム間の時間を制御 夜間モード:設定したシャッタースピードで撮影 ↓ 撮影画像と撮影環境、撮影時間をパソコンに送信 ↓ パソコン内で車両のスピード違反を判定 昼間モード:フレーム間で車両が移動した距離で判定 夜間モード:光の線の長さから距離で判定 ↓ 違反車両なら別の場所に設置した高感度カメラで車両を撮影 ↓ 高感度カメラによる車両画像、測定用の車両画像、撮影時間、撮影環境などをデータベースとしてパソコンに保存 必要なもの 超音波センサ マイコン シャッタースピードを制御できる産業用カメラ マイコン開発用kit 画像処理用プログラム

目標

マイコンによるシャッタースピードと撮影タイミングの制御 夜間用速度測定法の改良 測定処理用画像、撮影環境、撮影時間、車両速度のデータベース
今後の予定
必要なマイコンとカメラの選定 マイコンの開発kitの入手 画像処理プログラムの改良 考えられる問題点として撮影タイミングを調整しても、光の線の状態にばらつきができると思われる。パソコンに送信後、まず光の線に対する補正が必要であると思われる。また学会発表でも指摘された複数台の車両にも対応できるようにプログラムを改良する。

画像処理を利用した交通調査システムの開発

現在,車両の交通状態を調査することは渋滞の改善から経済の消費を抑えるための重要な課題となっています。調査方法では道路の撮影画像から画像処理により通過車両の数,速度,停止時間の長さなどを調べます。しかし現在実際に用いられているシステムでは
  • 雨天や夜など環境の影響で調査が行うことができない場合がある。
  • 車両の大まかな部類別けは出来るが,車種,色,メーカーまで判別することが難しい。
  • リアルタイムで行なうと処理速度に問題がある。
などという問題があります。 そこで,まずこの中の車種判別という点から新たな手法により,より細かく色,車種からメーカーまで部類別けが可能なシステムを考案していきます。 環境としてはまずは,明るく障害物があまりない場所を条件とし部類別けが可能なシステムが開発できた後,環境にロバストなシステムにしていきます。